歯の寿命をのばす会

日本と北欧(欧米)との違い


日本と北欧(欧米)との違い

欧と聞くと、どんなイメージをもっていますか?
多くの方は、インテリアやデザインのイメージが強いのではないでしょうか?

イケア・H&M・レゴ・ボルボ・などは北欧の会社です。
ただ私達、歯科医師として立場からの北欧のイメージは、「歯の寿命が長い地域」です。

歯の寿命を知っていますか?のページでも書きましたが、
私は日本人の歯の寿命を知って、がく然とした後に世界の歯の寿命を調べました。

そして、北欧のスウェーデンの歯の現状を知った時に驚きを覚えました。
どれくらい違うのでしょうか?

それをお伝えする前に、まず人間の歯は元々32本あります。
親知らずを除外して考えると28本です。

それが、80歳の時に、日本はたったの15本です。
そして同じ80歳でスウェーデンはなんと21本もあるのです。

つまり80歳の時に1.4倍も歯の残っている本数が違うのです。
でも数字で聞くとあまりピンとこないですよね。
そこでイラストでお見せするとこんな感じです。

80歳で日本は15本、スウェーデンは21本
では日本人の歯が21本あるときは何歳頃なのでしょうか?

それは65歳です。
つまり日本人の方が歯の寿命が15年も短いのです。
15年ってすごい違いですよね。

実際に15本と21本では、食べられる物がまったく違ってきます。
21本あれば、それほど不自由を感じずに一生自分の歯で食事をする事ができます。

もちろん食事だけでなく・見た目も・栄養も・健康も・日常の楽しみも
歯がある事で変わってくるかもしれません。

この結果を知った時に、私はとても可能性を感じました。
こんな結果を出している国があるんだと。

しかし、同時に一抹の不安もありました。
それは人間の遺伝子として、北欧の人の歯が丈夫なのでは?と思ったのです。

例えば、日本人の男性の平均身長は171cmですが、
オランダの男性の平均身長は182cmです。
この11㎝の差は、栄養状態の差などではなく遺伝的要素がほとんどなのです。
もし、歯の寿命もそうだとすると、対策が無い…
って事になってしまいます。

そこでさらに調べてみました。
元々、スウェーデンやフィンランドなどの北欧人は、歯の寿命が長いのか?
そして分かったことがありました。

それは、過去、フィンランドでは日本よりもむし歯にかかっている人が多かったという事実です。

決して北欧が今のような、歯が健康な地域ではなかったのです。
その国が、ここまで歯の寿命が長い国になったのです。

この国に、日本人の歯の寿命をのばす大きなヒントがあるのです!
ではどうして、こんなにも大きな差ができてしまったのか気になりませんか?
何か特別な治療法が見つかったのでしょうか?

その最後の答えは、次のどうすれば歯を守れるのか?のページに書いてあります。

どうすれば歯を守れるのか?

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