歯の寿命をのばす会

2歳半までが虫歯予防で最も重要?


2歳半までが虫歯予防で最も重要?

誰でも子供を虫歯にさせたくないし、
出来るだけ綺麗な歯で一生いて欲しいと願っていると思います。

ただお子さんが虫歯になりやすいか・虫歯になりにくいか
それは、2歳半頃までに決まってしまうと言うことを知ってますか?

一生の虫歯リスクが2歳半までに決まってしまうのです。
「え!そうなの?」と思うかもしれませんが事実なのです。

このページでは、虫歯体質はどのように決まるのか?
虫歯体質にさせない予防法についてお話します。

虫歯の原因となるの大きな問題として虫歯菌の存在があります。

あなたも「ミュータンス菌」や「虫歯菌」などの
言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

この虫歯菌が、お口の中で悪さをして虫歯になっていきます。
ところでこの虫歯菌はいったいどこから来るのでしょうか?
生まれた時から虫歯菌はいるのでしょうか。

実は生まれたばかりの赤ちゃんに虫歯菌はいないのです。

生まれた後に虫歯菌に感染するのです。
どこから感染するかというと、一緒に暮らしている人から、
つまり基本的には虫歯菌の感染経路はお母さんとお父さんです。

そして虫歯菌の感染が決定してしまうのが、2歳半ぐらいまでなのです。

では虫歯菌がお母さんやお父さんからうつるとして、その時期はいつなのでしょうか?

0歳~2歳半までではないのです。
歯が虫歯菌に感染しやすい時期は、生後1歳6ヶ月~2歳6ヶ月の間です。

その間で虫歯菌がうつる確率が高いのです。
ここで一つ疑問が浮かびませんか?

『遅かれ早かれ、どうせ虫歯菌がうつるなら、気にしてもしょうがないのでは?』
確かにほとんどの人に虫歯菌はいます。

だから遅かれ早かれ虫歯菌がうつるという事実は変わりません。
でも虫歯菌がうつる時期がすごく重要なのです。

どういう事かと言うと、
虫歯菌にうつるのが遅くなればなるほど虫歯になりにくいのです。

すこし分かりやすく説明しますね。
ちょっと想像してみてください。
お口の中にいろいろな細菌が座れるイスが1,000席あるとします。

早い段階で、虫歯菌がたくさん入ってくる子のお口の中はどうなりそうですか。
多くの席に虫歯菌が座ってしまいそうですよね。

そうなんです。
細菌が座れる1,000席のなかで、虫歯菌が200席も占領してしまったりします。

遅い段階で虫歯菌がうつる子は、
すでに他の菌に席がたくさん取られてしまっているので、
結局、虫歯菌が座れるのは10席程度しかなかったりします。

同じ虫歯菌にうつるとしても、早い段階の子は虫歯菌が席を200席占領している。
遅い段階の子はたった10席のみしかありません。
これはあくまでイメージでの話ですが、どちらが虫歯になりやすいと思いますか?

答えるまでもなく、早い段階で虫歯菌がうつった子ですよね。

ただここで、こんな疑問が生まれないですか。

「歯磨きをしっかりすれば大丈夫でしょ。」

たしかに歯磨きをしっかりすることは重要です。
ただ歯磨きを頑張っても、
お口の中での細菌のバランスは基本的に一生変わらないのです。

お口の中の細菌が定着した後は、
席替えや入れ替えは起こらないと思ってください。
つまり虫歯菌の割合が多ければ多いほど、
虫歯になりやすいリスクが一生高まるってことです。

見えないところで、すごい事が起こっていますね。
だからこそまずは虫歯菌がうつらない事が一番良いです。

実際にどれくらい虫歯菌の定着と
その後の虫歯になりやすさに影響があるかをお伝えします。

スウェーデン・イエテボリ大学という世界で有名な予防歯科大学があります。
そこでこんな研究結果があります。

2歳までに虫歯菌の感染が無かった子供は、
4歳になった時の虫歯の本数がわずか0.3本でした。

一方で2歳までに虫歯菌の感染があった子供が4歳になったときは、
虫歯の本数は5本もあったのです。
虫歯の本数になんと16倍の差がでたのです。

では、実際には何をすれば良いのでしょうか?
その具体策をお伝えいたします。
※歯みがきはもちろん大切なので、頑張ってやってください

虫歯菌の感染予防の対策は3つあります。

虫歯体質にさせない理由や対策をお話ししてきましたが、
ポイントをおさらいします。

日々の家事や子育てで忙しく大変なお母さんに
100%この条件を守るのは難しいと思います。

でもまずは、お母さんお父さんにどうして虫歯になるのか?を
しっかり知ってもらう事が大切だと私たちは思っています。

その上で、ご自身で出来るところから少しずつトライしてみていただければ嬉しいです。
次のページでは、2歳半以上の子の虫歯予防についてご説明します。

2歳半以上の子の虫歯予防について

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