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2歳半以上の子の虫歯予防について

どうして虫歯になるのか

img_kids02_01このページでは、2歳半以上の子の虫歯予防をお伝えいたします。
(二歳半以下の子の予防方法は、前のページに記載しております。)

でも虫歯の予防方法をお伝えする前に、どうして虫歯になるのかを知って欲しいと思います。
虫歯は、お口の中にいる虫歯菌が砂糖を体に取り込み、酸を出します。
この酸が歯を溶かすことで、虫歯になります。

分解すると、【虫歯菌】【砂糖】【歯の質】(+時間)によって虫歯が成り立つのです。
たとえば、虫歯菌がぜんぜんいなければいくら甘いものを食べても歯みがきしなくても虫歯にはなりません。

要は、上記の三つにアプローチする事が虫歯予防の基礎となるのです。

【歯の質】→ 歯が酸で溶けにくい硬い歯にする。
【砂糖】→ おやつ(砂糖)の食べ方や虫歯になりやすいお菓子を知ってもらう。
【虫歯菌】→ 虫歯菌を減らす方法を取り入れる。

では、まず【歯の質】に対するアプローチからお話します。
歯の質を変化させて、虫歯菌の酸で溶けにくい歯にするには、フッ素が重要です。
また、実際に歯科医院や歯磨き粉でフッ素を使っていると言う人もいると思います。

しかし、本当に効果のあるフッ素の使用方法を実践している人はすごく少ないのです。
ではまず、フッ素がどの様に歯に良いのでしょうか?
フッ素で、もっとも期待する効果は、歯を硬くするということです。
実際フッ素をした事で、どのくらい効果があるのでしょうか?

乳歯にフッ素の塗布を行うと、30~70%のむし歯予防効果が得られます。
つぎに、フッ素のうがいでの予防効果です。

フッ素のうがいは4歳からの開始がすすめられていますが、大人の歯のむし歯を半分以下に予防していけるのです。
4, 5歳から始めた場合40~80%の高い予防効果が確認されています。
生え換わりが多くなる6歳から12歳までは、特に重要なのです。


効果性の高いフッ素の使用方法

img_kids02_02実際に効率的なフッ素の使用方法はどのようなやり方なのでしょうか?
それは、【高濃度フッ素】と【低濃度フッ素】の併用です。

高濃度フッ素は歯科医院で3カ月に一回、年4回塗布。
そして低濃度フッ素は毎日家庭で行います。
しかし、ここで重要なポイントがあります。
低濃度フッ素と書いていますが、活用方法により効果は違ってきます。

最も効果が高いのは、低濃度フッ素のうがいをすることです。
より良い効果を望むら、フッ素のうがいをすることです

実際、むし歯を減らすためにフッ素のうがいを学校で集団的に行っているところが 年々増えているのです。

4歳から中学校の間にフッ素のうがいをした人は、そうでない人と比べてすごい差があります。
ぜひ、まだやった事がなければフッ素のうがいをやってみてはどうですか。
フッ素のうがいはブクブクうがいができる4歳からが対象です。

4歳になっていないお子さんには、年齢別に使用方法をお伝えします。
≪0~2歳≫
・むし歯になりやすい歯‥上の前歯
・おすすめのフッ素‥≪フッ素のスプレー=レノビーゴ≫です。

≪2~3歳≫
・むし歯になりやすい歯‥奥歯の咬みあわせの溝
・おすすめのフッ素‥≪泡状の歯磨き剤=Check-Up foam≫

≪3~4歳≫
・むし歯になりやすい歯‥奥歯の咬みあわせの溝、歯と歯の間
・おすすめのフッ素‥≪歯磨き粉とフッ素ジェルの併用≫

≪4歳~小学生、中学生≫
・むし歯になりやすい歯‥特に6歳から12歳は生え換わりの時期なので新たに生えてくる大人の歯に注意!!
*生えたての歯は特にむし歯になりやすいのです。
・おすすめのフッ素‥≪フッ素のうがい薬と歯磨き粉≫


砂糖への予防アプローチ

img_kids02_03虫歯の原因の一つである【砂糖】ですが、どれくらい虫歯と関係があるのでしょうか?
まず知って欲しいのが、野生動物にほとんど虫歯は無いという事。
でも、ある物の普及を境に、虫歯が爆発的に増えていきました。

それが、砂糖です。
しかし、『砂糖を食べないで!』 と言いたい訳ではありません。
上手な砂糖の取り方を知っていただきたいのです。

まず砂糖を食べると、虫歯菌が糖を取り込み分解して酸を出します。
それにより歯の周りの酸性度が下がり、歯が溶けていくのですが、また唾液で元に戻ります。
食べ終わってから20分程度で元に戻っていくのです。

1日3食の場合とおやつが多い場合を絵で表すとこんな感じです。

歯が溶ける回数が増えてしまうのです。
ここでポイントなのは、砂糖の量が問題なのではなく回数が問題なのです。
一日のおやつのトータル量が一緒でも、小分けで与えると歯が溶ける回数が増えるのです。


歯ブラシのポイントと実践

年齢別の虫歯になりやすい部位
≪1~2歳≫ 上の前歯の歯の間と歯の付け根
対策 上の唇と歯ぐきをつないでいるスジがあり歯ブラシが当たると、痛みがあることから磨き残しの原因になります。
指でスジの部分を保護してあげて、優しく磨いて下さい。
歯の間が狭い場合はフロスを通しましょう。
≪2~3歳≫ 奥歯のみぞ
対策 奥歯の咬みあわせの溝が深いため、ブラシの動かし方が大きいと、磨き残しの原因になります。
出来るだけ細かく動かし、溝の汚れを掻きだすように磨いてください。
≪4歳前後≫ 奥歯の間
対策 一番奥歯との歯とその手前歯の間が非常に虫歯になりやすい時期です。
歯ブラシではとりきれないため、フロスを通していきましょう。
≪6歳頃≫ 6歳臼歯と呼ばれる、乳歯の更に奥から生えてくる大人の歯
対策 6歳臼歯と呼ばれる大人の歯が、乳歯の更に奥から生えてきます。
生え途中で虫歯になってしまう子も多いので、生え始めてきたら毎回の歯ブラシをその歯から始めてしっかり磨いてください。 奥歯なので見ないで歯ブラシをしていると、毛先が届いておらずすぐに虫歯になってしまいます。


歯と歯の間の虫歯対策

img_kids02_05虫歯ができやすく、特に注意が必要なところとして【歯と歯の間】があります。
歯垢や食べカスは目に見える部分だけでなく、
歯ブラシが届かない歯と歯の間にたくさん溜まっていき、虫歯になってしまうのです。

実際のところ、歯ブラシだけで磨いた場合では約60%しか歯の汚れはとれません。
そこで活躍するものが、デンタルフロス(糸ようじ)です。
歯ブラシとフロスを併用することで除去率は90%まで上がります。

また、歯と歯の間の虫歯はなかなか気付きにくいところです。
お母さんが気付くとしたら、大きく穴が開いてしまってからが多いのです。
虫歯予防には、フロスは必須なものです。ぜひトライしてください。

フッ素の家庭での使用方法
・0~2歳‥フッ素スプレー
・2~3歳‥フッ素配合泡状の歯磨き剤
・3~4歳‥フッ素配合歯磨き粉とジェル
・4歳以降‥フッ素うがい薬と歯磨き粉


歯みがきはいつまで親がする?

img_kids02_065歳までは親がメイン。6~8歳までは親の仕上げ磨きが必要です。
そんなに大きくなってからも?と思うかもしれません。
小学校へあがる前に、仕上げ磨きをやめてしまう方が多いようですが、
この時期には、乳歯の他に大人の歯6歳臼歯が生えてきます。
生えたばかりの歯は、とても虫歯になりやすいため、しっかりと仕上げ磨きをしてあげましょう。

いかがだったでしょうか?
今まで、知らなかった事もあるのではないかと思います。
すべてを、実践するのはいきなりは難しいかもしれませんが、
1つでも2つでも何かトライしていただけると、必ず今よりも虫歯の発生は抑えられます。

生えたての永久歯は硬さがまだ軟らかく、虫歯になりやすいのです。
ですので、永久歯がどんどん生えてくる6歳~12歳は特に継続的なフッ素やその他の予防が大切になってきます。

ぜひ、ただ虫歯にさせないと言う観点ではなく、一生に渡る歯の寿命をのばすために
お子さんの虫歯予防に取り組んでみてはいかがでしょうか?